AEROPRES

2017年10月31日 11時03分

地中熱利用の全館空調付き宿泊モデル棟オープン ~特許を取得した地中熱利用で冷暖房負荷を10%削減~

群馬県太田市に、地中熱を利用した全館空調システム付き宿泊体験モデル棟をオープンいたしました。 従来の全館空調と比べ換気負荷30.3%、冷暖房負荷10.0%削減できる、特許取得済みの「全館空調システムHAS」を設置したモデル棟に宿泊し、効果を体感・理解を深めることができます。
ハラサワホーム株式会社は9月1日、群馬県太田市飯田町に、地中熱を利用した全館空調システム付きの宿泊体験モデル棟をオープンいたしました。

このところ、電気代が上がり続けています。一般の全館空調は、1.3~1.5倍の能力で冷暖房を行うため、電気使用量が高くなってしまう傾向があります。

このため、当社では天候に左右されない自然エネルギーである地中熱を利用した、冷暖房費を抑える全館空調システムを、前橋工科大学と共同開発いたしました。さらに、宿泊することで、アレルギー効果を体感し理解を深めていただく宿泊体験モデル棟をオープンすることといたしました。
体感いただいたお客様の感想から、さらなる性能改善を行っていきます。


■全館空調システム「HAS」地中熱利用型の概要
・「冷暖房」「空気清浄」「換気」の機能を併せ持つ従来の全館空調システムHASに加え、特許工法PSB基礎で施工した基礎の下にクール(ヒート)チューブを施工することで、導入段階で熱交換をした空気で冷暖房を行います。
・共同研究を行う前橋工科大学 三田村准教授によるシミュレーションによると、従来と比べ換気負荷は30.3%、冷暖房負荷は10.0%削減できるという結果が出ています。
・2017年3月、特許を取得しています。


■宿泊体験モデル棟 建築概要
・所在地:群馬県太田市飯田町720番地
・延床面積:47.47坪(2階建て、ビルトインガレージ有り)


■地中熱利用型全館空調HASの詳細
「HAS ver.9(地熱利用)」は、全館空調システムとエネルギーの消費を抑える高断熱・高気密性能とが合致して発揮され、初期費用とランニングコストを抑えた建物と設備のバランスのとれた住まいとなります。
1、 今までの「HAS ver.8」を低コストで地熱利用型とし、特許工法PSB基礎で施工した基礎の下にクール(ヒート)チューブを施工することで、導入段階で熱伝道した空気で冷暖房を行います(図1)。また、HASの空気清浄機能により空気中の微粒子を除去し、ダニやカビ・バクテリアの発生を防止します。温度と空気の質にこだわりをもった建物とライフスタイルを提供できます。(通常クールチューブ設備はダクト内に発生するカビ、ホコリ、結露、メンテナンス等の問題で液体冷媒とした配管を使用し、高額の費用が必要となることが一般的です。)
2、 前橋工科大学三田村准教授による実測データによると、前橋市鶴光路町の展示場で計測している温度の測定結果からは、夏季では地中に通したクールチューブを通過した外気は約6℃低下し、冬季では約9℃上昇して空調機に導入されることがわかりました(図2)。過去に調査した太田市内の宿泊体験棟(現在は売却済)では、立地条件の違いから、日平均値で夏季では約7.3℃低下、冬季では約10.7℃の上昇を記録しています。厳密な数値シミュレーションの結果、クールチューブが無い場合と比較して、換気負荷は30.3%削減し、冷暖房負荷は10%削減できると見積もられ、大幅な省エネ効果が期待できます。


■ハラサワホームの会社概要・住宅商品
弊社の特許工法アドバンスド・フレーミング2×6工法と全館空調システムHAS(ヘルシーエアーシステム:ハース)、特許基礎工法 サーマルバリアPSB とを組み合わせることで次世代住宅としてのコストパフォーマンスを備え、安心で快適・環境に配慮した住宅を販売、推進しております。
群馬大学医学部保健学科 土橋邦生教授と前橋工科大学工学部建築学科 三田村
輝章准教授との共同研究を行っておリ、新築住宅に入居されるお施主様のご協力を
得て「医学的」「工学的」この二つのアプローチによるアレルギー疾患と住宅との
関連性を調べ(図3)、住宅内の空気のコントロールを空調システムで行うことに
より、アレルギー疾患の軽減を図っていきます。
2017年6月第66回日本アレルギー学会学術大会においては「HASの家」入居
によってぜんそくやアレルギー疾患に一定の改善が医学的に実証され(気道炎症
抑制効果)、免疫細胞の面からも改善効果が示されたことが発表されました。


■本件に関するお問い合わせ先
ハラサワホーム株式会社 担当:富沢
[TEL] 027-226-1002 [E-mail] maebashiminami-hrsw@friend.ocn.ne.jp