ＳＫＹ－ＮＥＴＷＯＲＫ株式会社（静岡県静岡市）は、自社が運営するＷｅｂサイト対面通信クラウド「ＰＯＰ＆ＧＯ」にエンタープライズ版を新たにリリースした。従来のＡＳＰ版とは異なり、各社個別の専用サーバーで運用するため、Ｗｅｂサイト運営者の利用目的や利用規模に合わせたカスタマイズ利用が可能になる。
　
ＰＯＰ＆ＧＯとは、同社が独自開発したＷｅｂサイト対面通信技術とＮＴＴコミュニケーションズ社のＢｉｚＣＩＴＹホスティングにより、ホームページ利用者と運営者（店員・スタッフ）とがホームページ上で直接会話（音声会話、テレビ会話、チャット型会話）できるクラウドサービス。
　
従来ホームページは無人店舗によるセルフサービスであったため、特に医薬品ネット販売について言えば、今すぐ薬が必要なときでも、症状や体質に合った薬を専門家の相談を受けずにホームページの中から探し出すことは非常に困難だった。また、電話やメール、チェックリストフォームでは症状などを正確に伝え適切な回答を得ることは難しく、相手の顔色を見ながら症状に合った薬や服用のアドバイスをその場で伝えることはできなかったが、ＰＯＰ＆ＧＯエンタープライズ版は対面販売の原則に則った安全性と利便性の両立をネット販売で実現。
　
【対面でしか利用できない専用ページの一時開示】
購入者は、ネット販売や店頭販売と言った販売形態にかかわらず、自宅から行きつけの薬局のホームページ上で薬剤師の対面問診を受け、第一類医薬品や第二類医薬品のように副作用のリスクが高い薬については、一般公開されてない専用ページを薬剤師が問診者に一時開示し、症状に合った薬をその場で購入できることを可能にした。

【問診でのやり取りをまるごと記録・録画・再生】
薬剤師と購入者との問診のやり取りをまるごと記録・録画管理し、販売データと紐づけることで医薬品購入後のトラブルを極限に回避。
また、不審者など「なりすまし」による購入の抑止効果が期待でき、薬を安全に安心して購入いただける。
　
現在、医薬品ネット販売に関する新たなルール策定に向け各検討会において議論されているが、対面販売によるインターネット利用手法がルール化されれば、例えば店頭販売で薬剤師不在により薬を購入できないケースでも、調剤カウンターのパソコンから他の店舗に勤務する薬剤師を呼び出してもらい、購入者が薬剤師の対面問診を受けながら薬を購入できるなど、今後様々なシーンで可能性が広がることが期待できる。
　
言葉でなければ伝えられないことがある。声や表情でなければ伝わらないものがある。
今回の医薬品ネット販売にかかわる議論は、人間関係を疎遠にしてきたテクノロジーの進化と、コンピュータウィルスの蔓延とそれに伴う犯罪やなりすましといった倫理道徳が乱れてきたネット社会に一石を投じた。
　
ＳＫＹ－ＮＥＴＷＯＲＫ株式会社
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