【2025年3月10日、加ケベック州ラバル / 3月11日 東京】- (JCN Newswire) - コンビニエンスストアとモビリティの世界的リーダーであるアリマンタシォン・クシュタール(以下、「クシュタール」、「当社」)(トロント証取上場:ATD)は本日、株式会社セブン&アイ・ホールディングス(以下、「セブン&アイ」)への買収提案について、以下の声明を発表しました。
クシュタールは、セブン&アイが日本及び世界中で構築した事業モデル、フランチャイズ網、ブランドを含む同社が築き上げてきた事業に深い敬意を抱いております。長年にわたり、当社とセブン&アイとの間には特有の戦略的適合性があると確信してまいりました。両社が統合することで、セブンイレブンのブランドを世界に向けて加速的に成長させ、セブン&アイのビジネスを世界の多くの地域で強化させることが可能であり、両社が単独で達成できる以上の大きな成果を共に達成することができると考えております。また、この統合は、両社の株主やステークホルダーに対し大きな価値を実現する機会を提供すると確信しております。
当社はこれまで6か月以上にわたり、セブン&アイに対して、潜在的な取引を見据え相互に合意可能な取引に向けて十分に誠意を持って建設的な協議に応じていただくよう要請してまいりました。また同時に、当社はセブン&アイから提起された当社の提案に対する質問に真摯に対応してまいりました。当社は、引き続きより充実した協議を行うことに注力しておりますが、これまでのセブン&アイの対応は非常に限定的であり、協議が米国の規制当局の承認に関する課題のみに焦点が当てられていることに失望しております。
先週、セブン&アイの取締役会および経営陣が配信した各種発表、書簡およびコメントを踏まえて、ここで、当社がセブン&アイに提示した提案の現在の議論状況について、包括的かつ透明性をもってお伝えすることは、あらゆるステークホルダーの最善の利益となると考えております。
当社の非拘束的提案についての現状
2025年1月24日、当社は、セブン&アイの要請に応じ、セブン&アイへの継続的な関心を確認するために、円建ての、非拘束的提案の修正版(以下、「本提案」)を提出しました[1]。当社の提案において記載したように、デュー・デリジェンスのための十分な情報にアクセスすることで、我々の提案をさらに強化する機会が得られる可能性もあります。
本提案は、株主の皆様に明確な経済的価値を提示していると確信しております。これは先週にも発表となりましたが、複数回にわたり修正が繰り返されているセブン&アイの計画とは対照的です。新たな成長プランは、将来の米国におけるIPO、長期にわたる株主還元計画およびコンビニエンスストアの業績回復など、実現に長年を要するものに依存しており、いずれも株主に価値を提供するという観点からは重大な不確実性を伴うものであります。
また、セブン&アイからは、本提案の資金調達に関する当社の計画についての追加説明を求められました。本取引に関する最終契約締結時には、買収に必要な全資金について完全にコミットした形での資金調達を確保することを予定しています。当社は、過去に実施した多くの買収案件で行ってきたように、強固な投資適格格付けを維持するために、デットとエクイティを組み合わせて本取引の資金を調達する予定です。事業全体で適切なレバレッジ水準を保つことで、セブン&アイおよび当社の事業に対して引き続き投資を継続できるよう、事業運営および財務の柔軟性を確保します。現時点で取引成立に向けた資金調達能力については何の懸念もありません。既にゴールドマン・サックス、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、スコシア・バンクからも我々の資金調達を支持するコンフィデンシャル・レターの提供を受けております。
米国規制当局の承認プロセスへのアプローチ
クシュタールは、米国を含む各国の規制当局と緊密に連携し、適用される手続および要件を完全に遵守することで、買収取引の承認を取得してきた実績を有しております。
当社は、米国での規制当局の承認を得る明確な道筋があると確信しております。米国のコンビニエンスストア市場は非常に細分化されており、全米に15万以上の店舗が存在しています。クシュタールとセブン&アイの店舗は、米国内において多様な実店舗およびオンラインの食品・商品販売業者と競合しながら営業しています。さらに、セブン&アイ及びクシュタールは、米国のほぼ全域において互いに補完しあう市場で事業運営を行っています。
セブン&アイは、米国規制当局の承認プロセスが「前提条件」であるとして、幾度となく問題視してきました。セブン&アイの主張とは異なり、当社は、2024年12月27日に、セブン&アイに対して米国規制当局の承認に向けて当社が確約する意向のある内容を具体的にした詳細な提案を提示しております。これには、1)譲渡する店舗数に関する具体的な確約、2)取引完了に必要な追加措置を当社が確実に講じるよう動機づけるための高額なリバース・ターミネーション・フィーが含まれています。これは、セブン&アイ経営陣および法務担当者からの重要な意見を踏まえ、当社での綿密な分析に基づいて作成されたものです。
また、当社は当該時点において、譲渡対象となる店舗のポートフォリオについて合意し、潜在的な買手に対する売却準備を直ちに開始する用意があることも明確に伝えております。
セブン&アイは、2025年2月5日に、ようやく次のステップへ進むことに同意しました。しかし、セブン&アイは、デュー・デリジェンスやその他の取引条件の協議を含む本格的な関与に先立ち、潜在的な買手の関心を募るよう求めました。建設的な姿勢で臨むという精神に基づき、当社は当該要請に応じましたが、これは通常の手続きとは異なるものであり、交渉に追加の時間を要することになりました。そして1か月以上経過した今、ようやくセブン&アイから譲渡予定の店舗の潜在的な買手に接触することの同意を得ました。
譲渡対象となる事業は、米国内で広範な市場規模を持つ有力な事業運営者となる見込みです。クシュタールは、優れた事業を運営するために必要となるインフラおよびリーダーシップを提供することにコミットしております。譲渡対象となる事業は、米国において強力で競争力を備えており、信頼できる買手からの関心を引き付けると確信しています。
2025年3月10日に発表されたセブン&アイ取締役会から株主への書簡では、米国規制当局の承認プロセスに関するセブン&アイの見解が詳細に述べられています。しかし、これは当社や、当社の規制担当のカウンセルの見解とは異なります。当社は、適切な売却計画について規制当局と協議し、合意に至るべく取り組んでおります。
日本における事業の成長に向けて
当社がセブン&アイと統合することで、世界中に10万以上の店舗を持つ世界トップクラスのコンビニエンス事業が誕生します。私たちは、グローバル・スケールとローカルの特長を融合させることに大きな可能性を感じております。ベストプラクティスを共有し、イノベーションの力を結集し、大きなスケールのグローバル・サプライチェーンを構築することで、顧客、フランチャイジー、従業員に卓越した価値を提供できることができると確信しております。
当社は、セブン&アイの日本事業を非常に高く評価しており、日本におけるセブンイレブンのコンビニエンス事業は世界トップクラスであると考えております。当社は、日本のセブンイレブンが提供している品質、価値、サービス水準を維持することに注力してまいります。当社は、セブンイレブン・ジャパンが提供する商品やサービス、サプライチェーンから多くを学び、その日本の優れた手法を世界に広めることができると信じております。また、当社からは、これまで培った様々な事業運営経験とグローバル事業展開のノウハウを提供いたします。
本取引は、日本におけるセブン&アイの成功への投資です。この投資は、何よりもまず成長を第一に考えた投資であり、店舗の閉鎖や人員削減を行う意図はありません。また、セブンイレブンブランドのグローバル展開に投資し、そのアイコニックなブランドを世界に広めることも意図しています。
当社は、日本国内外のセブン&アイの現地のリーダーシップチーム、従業員、加盟店・オーナーの皆様の持つ深い業界知識と専門知識を高く評価しております。また、当社は、日本国内のリーダーと積極的に対話し、彼らの役割やビジネスに対する考えを理解し、今後の戦略について協議することを望んでおります。当社は、新しい市場に参入するにあたっては常に謙虚な姿勢で臨み、現地チームと協力し、ベストプラクティスを共有することを目指します。当社はセブンイレブンが日本国内で成功し続けるためには加盟店・オーナーの皆様の存在の重要性を理解しております。当社は、オーナーの皆様と協力し、日々の店舗運営で加盟店・オーナーの皆様が直面している課題を把握し、利益とインセンティブを適切に調整すべく、協業することをお約束いたします。
当社は、リーダーシップ、従業員、加盟店・オーナーの皆様のリテンションとエンゲージメントが、取引の成功にとって重要であることを理解しており、ガバナンス及びマネジメント・インセンティブについても、綿密な計画を策定しております。
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