2021年12月07日 19時28分
超音波システム研究所

音響特性テストに基づいた超音波発振制御による洗浄技術

報道関係各位
                          2021年12月07日
                       超音波システム研究所
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

音響特性テストに基づいた超音波発振制御による洗浄技術
(オリジナル超音波洗浄システムの開発技術)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
超音波システム研究所は、
 対象物の表面を伝搬する超音波データの解析実績から
 メガヘルツの超音波発振による、表面検査技術を開発しました。

この技術を利用して、洗浄対象物の超音波伝搬特性評価を行い
 効果的な、超音波洗浄機の制御・周波数・出力レベル・・・について
 報告書にまとめ提案してきました。

超音波プローブの発振制御による
 「音圧・振動」測定・解析技術を応用した方法です。

対象物の表面を伝搬する振動モードに合わせた
 オリジナル超音波プローブを使用することで、
 狭い溝やエッジ部に伝搬する超音波の伝搬状態を確認します。

特に、伝搬現象におけるダイナミック特性を確認することで
 洗浄効果のバラツキに対する特性が検出出来ます。

音響特性に基づいた、オリジナルのスイープ発振制御により
 低周波の伝搬特性や非線形性による高調波の発生状態について
 目的の洗浄効果に合わせた超音波のダイナミック制御として実現します。

ポイント1:液体に伝搬する超音波と弾性体に伝搬する超音波

間接容器を利用した洗浄・表面処理の標準的な装置について

洗浄に関しては、間接容器内の洗浄物に対して
 洗浄効果の高い効果的な超音波の刺激を行う、
 各種相互作用を考慮した、制御・・・の設定が必要です。
そのためには、洗浄物の表面に伝搬する超音波の特徴に対する、
 超音波振動子・洗浄液・超音波水槽・間接水槽の影響を、
 音圧データの測定解析により把握して
 最適な超音波の発振制御を行うことで実現します。
現実的には、現状装置の音圧測定解析による超音波の特性と、
 洗浄物の超音波特性を、メガヘルツの超音波発振制御条件により、
 最適化する事を推奨します。

注:水槽構造や設置方法・・により、超音波の特性が悪い場合には、
 水槽の改善、設置方法の改善を優先することが必要となります。

具体的には、最低2本の超音波発振制御プローブにより
1本は、パルス発振制御(あるいはスイープ発振制御)
1本は、スイープ発振制御を行います。
2本以上のスイープ発振制御を組み合わせる場合、
 共振現象により非常に大きな音圧レベルの発生が可能になるので、
 注意が必要です。
(大きな共振は、スイープ条件によりコントロール可能です)



ポイント2:液体に伝搬する超音波と弾性体に伝搬する超音波

メガヘルツのスイープ発振制御により、液体は変化します。
水の場合、水分子が分解され、-OH置換基(ヒドロキシ基)の発生により、
 ラジカル反応で洗浄を促進します。
特に、10メガヘルツ以上のスイープ発振による効果は
 ナノレベルの高い洗浄を実現します。
溶剤の場合、適正な周波数範囲の確認実験により、
 効率の良い洗浄(化学反応の促進)が実現します。
弾性体の表面に伝搬する超音波は、波形・出力・スイープ発振制御により
非常に高い周波数の超音波が伝搬します
(例 60kHz~1MHzのスイープ発振でも、
 100MHzの伝搬状態が実現します)
この超音波刺激は、表面の応力緩和、
 金属組織の隙間にあるコンタミ除去、・・により、従来にない、
 均一な洗浄レベルを実現します。
 
 
ポイント3:液体に伝搬する超音波と弾性体に伝搬する超音波

基本的な考え方として、
 装置の振動モードによるエネルギーを効率よく利用するという方法です。
 単純な利用では、低周波の共振現象になってしまいますが、
 音圧データの測定解析に基づいた、メガヘルツのスイープ発振制御により、
 洗浄に必要な音圧レベルと周波数範囲のダイナミック制御が実現します。
確認・管理方法は、
 音圧データの解析(自己相関・バイスペクトル)です。


ポイント4:超音波発振(スイープ発振、パルス発振、・・・)システム
(低周波の共振現象と、高周波の非線形現象をコントロールする技術)

超音波システム研究所は、
表面弾性波による非線形振動現象を利用した
超音波の発振制御技術を開発しました。

各種対象(水槽、振動子、プローブ、治具、対象物・・・)について
基本的な音響特性(応答特性、伝搬特性)を確認することで、
目的の超音波伝搬状態を、発振制御により可能になります。

2種類の非線形共振型超音波発振プローブによる、
スイープ発振、パルス発振、・・・の発振条件の設定により
高い音圧の共振現象と、
高調波の発生現象(非線形現象)による、
30MHz以上の高周波伝搬状態を最適化します。

この技術は、低出力の超音波発振を効率よく利用する方法です

デジタル制御による、
離散値的なファンクションジェネレータの特性を利用した
各種パラメータの設定がポイントです

非線形共振型超音波発振プローブを利用することで
共振現象による音圧レベルの制御範囲が大きく広がるため
従来の共振現象による音圧レベルとは大きく異なり
ダメージや破壊といった現象にならない
音圧測定解析に基づいた、制御設定の最適化が必要です

興味のある方は、メールでお問い合わせください
技術(特許・ノウハウ)提供を含め、コンサルティング対応します

参考動画

https://youtu.be/1JgSnjBGVQE 
https://youtu.be/82Q0anptHBc
https://youtu.be/4Ps9YoZ8JSc 
https://youtu.be/RJYT_bp10-4
https://youtu.be/FZBx2gv9jSQ

https://youtu.be/6C5YIqBjmG8 
https://youtu.be/Y8ypxVku5Lw
https://youtu.be/fa0Crniz5vM 
https://youtu.be/LADwylX4Al0
https://youtu.be/N_ixyiwYAo4


ポイント5:超音波を利用した音響特性テスト・表面検査

新しい超音波発振制御技術の応用です。
 対象物の音響特性に合わせた、
 メガヘルツの超音波伝搬状態に関する非線形現象を利用することで
 対象物に関する固有の音響特性を検出することが可能です。
特に、発振・受信の組み合わせによる
 応答特性を利用した
 ネジやボルト・・の精密部品や、ガラス・レンズ・・の
 精密洗浄部品の事前評価・・・に関して、
 超音波振動の新しい評価パラメータとなる基本技術です。


表面弾性波の伝搬現象に関する、超音波のダイナミック特性を
 測定・解析・評価に基づいて
 論理モデルを構成・修正しながら検討することで
 目的(評価)に合わせた効果的な利用実績から
 対象物の、音響特性として表現(注)しました。
注:1)伝搬周波数特性  
2)音圧レベルの減衰特性
  3)高調波・低調波の発生特性
上記に基づいて、効果的な超音波洗浄機の利用方法の提案
 1)発振周波数・発振出力  
2)制御方法
 3)効果的な治工具、効果的な洗浄方法
水槽や超音波振動子・・の特性評価についても対応します。

参考(実験動画)
https://youtu.be/62O7m5dhj-w  
https://youtu.be/F0OYL1nQk6c
https://youtu.be/rcIVhBZxOCQ  
https://youtu.be/ATSA9Xp_ZJk

https://youtu.be/xclNieA8tUc  
https://youtu.be/4kdthdUA1yU
https://youtu.be/vROCR2i6fTc  
https://youtu.be/XA2_OHxYmiM

https://youtu.be/dLYi7wTSUbI  
https://youtu.be/AWJ9YFcZkVo
https://youtu.be/cs9kkptJfjM  
https://youtu.be/vS94RAZMv2M

https://youtu.be/l3Y-nx3OgjM
https://youtu.be/hxIrZTshXzc
https://youtu.be/in-t1Ui4VVw
https://youtu.be/-3PERVuceK0
https://youtu.be/yU_b6RHKcfA
https://youtu.be/Y75u8u8naX0


<<< 超音波技術 >>>

超音波プローブによる非線形伝搬制御技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=9798

超音波の発振・制御・解析技術による部品検査技術を開発
 http://ultrasonic-labo.com/?p=2104

超音波の応答特性を利用した、表面検査技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=10027

表面弾性波を利用した超音波制御技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=14311

メガヘルツの超音波を利用する超音波システム技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=14350

音と超音波の組み合わせ
 http://ultrasonic-labo.com/?p=14411

超音波の非線形振動
 http://ultrasonic-labo.com/?p=13908

オリジナル技術(音圧測定解析)
 http://ultrasonic-labo.com/?p=7662

オリジナル超音波プローブ
 http://ultrasonic-labo.com/?p=8163

メガヘルツの超音波発振制御プローブ
 http://ultrasonic-labo.com/?p=14808

超音波の発振・制御技術を開発
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1915

複数の超音波発振制御技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=15848

超音波発振による相互作用
 http://ultrasonic-labo.com/?p=17204

超音波プローブ(発振型、測定型、共振型、非線形型)の製造技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1566

超音波制御技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=16309

メガヘルツの超音波発振制御プローブ
 http://ultrasonic-labo.com/?p=14570

超音波の音圧測定解析システム(オシロスコープ100MHzタイプ)
 http://ultrasonic-labo.com/?p=17972

超音波の音圧測定解析システム「超音波テスターNA」
 http://ultrasonic-labo.com/?p=16120

超音波の非線形現象をコントロールする技術
 http://ultrasonic-labo.com/?p=14878

超音波洗浄器による<メガヘルツの超音波>技術を開発
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1879

超音波技術:多変量自己回帰モデルによるフィードバック解析
 http://ultrasonic-labo.com/?p=15785

超音波プローブ
 http://ultrasonic-labo.com/?p=11267

超音波発振システム(1MHz、20MHz)
http://ultrasonic-labo.com/?p=18817

超音波プローブ(音圧測定・非線形振動解析)
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1263

超音波システム(音圧測定解析、発振制御)
 http://ultrasonic-labo.com/?p=19422

複数の超音波スイープ発振制御技術を開発
 http://ultrasonic-labo.com/?p=1915

超音波(キャビテーション・音響流)の分類
 http://ultrasonic-labo.com/?p=17231

超音波伝搬現象の分類1
 http://ultrasonic-labo.com/?p=10908

超音波伝搬現象の分類2
 http://ultrasonic-labo.com/?p=17496

超音波伝搬現象の分類3
 http://ultrasonic-labo.com/?p=17540

超音波伝搬現象の分類
 http://ultrasonic-labo.com/?p=10908

非線形共振型超音波発振プローブ 実験動画
 http://ultrasonic-labo.com/?p=15065


【本件に関するお問合せ先】
超音波システム研究所
住所:〒192-0046 
   東京都八王子市明神町2丁目25-3
   SOHOプラザ京王八王子 303
担当  斉木 
電話 090-3815-3811
メールアドレス  info@ultrasonic-labo.com
(できるだけ,メールアドレスに,お問い合わせ下さい。)
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/