2014年09月09日 08時38分
株式会社エンパブリック

多世代が共につくり、体を動かすことで、参加型の地域・組織の基盤をつくる「コミュニティ運動会実践サポート・プログラム」を提供開始

 このたび、参加型地域・組織づくりのプログラム開発専門会社である株式会社エンパブリック(東京都文京区、代表 広石拓司)とコミュニティスポーツ専門団体であるきゅぽらスポーツコミュニティ(埼玉県川口市、代表 石井邦知)は、共同で「コミュニティ運動会実践サポート・プログラム」を開発し、多世代の参加する地域づくり、新世代のコミュニティ・リーダーの育成、連帯感のある組織運営を目指している団体、企業、地方自治体向けに提供を本日より開始いたします。(※11月15日(土)・16日(日)、第1回コミュニティ運動会実践リーダー養成講座を開催)
 このプログラムは、かつて親睦の場として幅広く行われていた地域運動会、企業運動会といった「運動会」を、現在の構成員の状況やニーズを踏まえ、従来の運動会の枠組みにとらわれず、構成員が独自の「コミュニティ運動会」を自ら企画・運営することを、総合的にサポートするものです。

■コミュニティ運動会とは?
 近年、つながりや連帯感の重要性が見直されています。特に、若者移住や定住促進、地域への若者の参画といった地域課題、企業での若手社員の離職率の低下などの経営課題においても、“多世代がつながるコミュニティ” へのニーズは高まっています。その一方で、コミュニティ運営のリーダー人材や参加者の不足などから実現は難しい状況です。
 そこで、注目したのが「運動会」です。かつて親睦の場として地域・企業で多数実施されていた運動会は、近年、運営の担い手不足、費用面などで実施件数は大きく減っています。
 私たちは、地域・組織の構成員のニーズに基づき、従来の運動会の枠組みにとらわれず、構成員が参加しやすいように独自の企画・運営をしていく運動会を、「コミュニティ運動会」と名付けました。
 埼玉県川口市では、きゅぽらスポーツコミュニティがコミュニティ運動会を実践しています。そこでは、綱引き・玉入れなどの運動会の定番種目やサッカーや野球など既存スポーツに拘ることなく、地域コミュニティの状況に合わせて、多世代が共に楽しめるように実施種目をカスタマイズし、運営されています。そして、その企画・運営は住民が主体となって実施されています。

■従来の運動会・スポーツ大会とコミュニティ運動会の違い
<従来の運動会・スポーツ大会>
・運動会の定番種目、既存スポーツで実施(または、マラソン、ラジオ体操など個人種目)
・定められたルールで、運動力の高い人の出番
・運動場など広いスペース、運営資金が必要
・企画、運営は人伝えで、従来のものに従う
・リーダーや年長者が仕切る
<コミュニティ運動会>
・既存のグループ種目を、構成員の特性、ニーズを踏まえて、参加しやすいようにカスタマイズする
・多くの人に出番がもてるように、ルールをつくる
・場所、環境に応じて実施するように工夫する
・企画、運営のノウハウを体系化し、サポート
・企画から住民参加でお互いに守り立てあう

■実践サポート・プログラムについて
 本プログラムでは、きゅぽらスポーツコミュニティにおける企画・運営ノウハウを基に、エンパブリックの体系化されたコミュニティ運営技術を組み合わせ、多様な地域・組織が自分たちオリジナルのコミュニティ運動会を実践できるようにサポートします。
 地域の課題設定から運動会の企画、種目のカスタマイズ、準備、当日運営、ふりかえりまで、地域住民が自ら運営できるように、マニュアルの提供、リーダー養成講座、オンラインサポートを組み合わせ、6か月にわたってサポートしていきます。
 11月15日(土)・16日(日)に、第1回コミュニティ運動会実践リーダー養成講座を開催いたします。講座の詳細・申込は、根津スタジオWEBサイトで。 http://nez-studio.jp/?p=5320

■コミュニティ運動会実践サポート・プログラム内容
○ねらい
現在の環境・構成員を活かして、コミュニティ構築、発展を目指して、コミュニティ運動会を企画・実践していくリーダーの育成と実践サポートを行う
○メニュー
 ・コミュニティ運動会 実施マニュアル
 ・コミュニティ運動会リーダー養成講座
 ・リーダーのオンライン・サポート
○期待される効果
 ・参加型のコミュニティのコアメンバーが育つ
 ・多世代、男女、外国人など幅広い人が集まり、つながる場を運営するノウハウが身に付く
 ・一人ひとりが自発的に動く風土づくりができる
○サポート内容
 下記の内容を参加型で進めるノウハウをサポート
  (1)地域・組織の現状を分析し、課題を明確にする
  (2)対象者を設定し、運動会の企画をつくる
  (3)種目(コミュニティスポーツ・メニュー)を企画する
  (4)協力者を得るための企画書をつくる
  (5)実行チームづくりと準備の段取り
  (6)参加者を集める広報
  (7)当日の運営
  (8)ふりかえり、次回につなげる
○価格(税抜)
 ・総合サポート・プログラム 6か月間 90万円~
 ・リーダー養成講座[導入編] 2日間 5万円

■主催団体概要
【株式会社エンパブリック】
代表取締役 広石拓司。2008年に東京都文京区で創業。
「新しい事業を生み出すための知恵と力を持ち寄る場づくり」の技術の体系化と提供に取り組む。地域密着型創業支援、地域活動運営のためのプログラム開発、ワークショップを年間200本以上、実施する。文京区との協働による「文京ソーシャルイノベーション・プラットフォーム」の企画・運営、墨田区 「すみだガバナンスリーダー養成 地域活動運営講座」など 地方自治体との地域づくり基盤開発の実践も多数。
Web:http://empublic.jp  根津スタジオ http://nez-studio.jp
Facebookページ:https://www.facebook.com/empublic.jp

【きゅぽらスポーツコミュニティ】
代表石井邦知。2011年2月に埼玉県川口市を拠点に設立。総合型地域スポーツクラブとして埼玉県体育協会からも認知されている。主にチームスポーツと異業種交流、国際交流などのテーマを掛け合わせた活動を行い、新たに30以上の価値創造(新規事業や協働)を実現。その中からコミュニティ運動会も生まれ、これまでに計3回開催(参加者数30~40名規模)。事前打ち合わせの実施により、毎回新たなオリジナル種目も生み出されている。
Web:http://www.cupolasports.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/cupola.sports

■きゅぽらスポーツコミュニティ代表 石井邦知より
 まちづくりの好事例を学んでも、自分たちの地域ではできないという状況を克服するには、現実の環境のもと、今いるメンバーを活かして、自分たちの街ならではのやり方(ルール)・答えを導き出せる活動が必要だという考えから、きゅぽらスポーツコミュニティでのコミュニティ運動会の実践は始まりました。
 きゅぽらスポーツコミュニティが主催してきたコミュニティ運動会は、まさに場所や(用具を買う)お金がないという状況からのスタートでしたが、現実の環境を受け入れ、(バドミントンコート2面分くらいの)小さめのスペースで行えて、大人と子どもが一緒になって楽しめるオリジナルの運動会を展開してきました。運動会の具体的な内容も、事前に複数のメンバーで案を出し合って決めましたが、良い意味でサプライヤーとユーザーの垣根もなくなっていきました。定期的に開催することで、最初、参加者だった人が運営側にもまわり、基盤もできていきました。そこで、地域づくりには、運動会を始めとしたスポーツが役に立つと考え、本プログラムの実施にいたりました。
 私たちの経験と、エンパブリックのノウハウを組み合わせて、地域・組織での実践をサポートします!ぜひコミュニティ運動会を、多世代、多人種など新しいコミュニティづくりにお役立てください。

■本件に関するお問い合わせ・取材依頼先はこちら
株式会社エンパブリック/TEL : 03-6303-3195/ 電子メール:info@empublic.jp/担当:長谷川