2014年02月04日 12時22分
オーリック・システムズ株式会社

みんかぶが日本最大級の個人投資家向けソーシャルメディア「みんなの株式」のアクセス解析に、オーリックの「RTmetrics」を採用

株式会社みんかぶ(本社:東京都千代田区、代表取締役 瓜生 憲)は、日本最大級の個人投資家向けソーシャルメディアである「みんなの株式」(http://minkabu.jp/)のアクセス解析に、オーリック・システムズ株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長 幾留 浩一郎、以下 オーリック)が開発・提供するWebアクセス解析ソフトウェア「RTmetrics (アールティ・メトリックス)」を採用したことを発表します。
これは、月間利用者数が300万人を超え、PV(ページビュー)が増大したことから、従来利用していた、PV従量課金のタグ型ASPサービスをリプレースしたもので、解析コストは全体で約80%軽減されました。
また、ページに解析用のタグを埋め込むタグ方式から、パケットキャプチャ方式に変えたことで、表示スピードが平均0.1 秒も高速化され、利用者の満足度向上に貢献しています。さらに、リアルタイム解析と豊富なレポート機能により、迅速かつ的確に企画・開発の改善が可能となり、PVやUB(ユニークブラウザ) などを含むサイト価値は、「RTmetrics」導入後1年間で約2.5倍以上に向上したと評価しています。


◆ 導入までの経緯
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「みんなの株式」は、“Crowed Analysis” (集団による分析)をコンセプトとし、個人投資家による株価予想や、自動分析システムによる株価診断など、独自のサービスを展開しています。2007年4月のサービス開始当初は、PV 集計数に制限がある無料のタグ型ASPサービスでアクセス解析していましたが、半年足らずで月間400 万PV を超えて、PV制限が解析の足かせになることから、PV従量課金のタグ型ASPサービスを導入しました。しかし、その後も順調に利用者数を伸ばして、月間3,800万PVを超えるに至り、PV従量課金のサービスで毎月約100万円の固定費が発生して、利益率を圧迫するようになりました。
また、株価予想動向、ETF、各種ランキング、ニュース、ポートフォリオ、銘柄ごとのチャートや株価診断、コミュニティや投稿記事など、膨大かつ多様なページの分析を行うのに多大な時間を要し、時間的コストも増大していました。例えば、株式取引時間内と時間外、平日・休日では利用者の行動が異なるため、時間毎の推移と日毎の推移の両方の視点から分析を行いますが、従来のタグ型ASPでは、時間毎と日毎の推移を同時に集計できないため、時間毎の集計を31日分繰り返す作業が必要でした。
さらに、2012年6月にはスマートフォン版(http://s.minkabu.jp/)も提供開始したことから、利用者のアクセスデバイスに関係なく一括して解析可能なソリューションが必要となりました。


◆ 「RTmetrics」導入の成果
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「RTmetrics」導入後は、PV従量課金のASPサービスと異なり、利用料金を気にせずに解析できるようになり、月間数千万PVの「みんなの株式」では、「RTmetrics」のライセンス費用とASPサービス利用料と比較すると95%ものコスト削減になりました。さらに保守コストおよび分析コストは大幅に削減でき、全体の解析コストは80%削減されています。
また、「RTmetrics」は、サイトには手を加えず、ネットワークに流れるパケットデータから必要な情報を収集するパケットキャプチャ方式の解析が可能なため、タグの埋め込み作業も不要となり、ページ表示が平均0.1 秒高速化され、利用者の満足度向上に貢献しています。
この他、「RTmetrics」特有の機能により多くの導入成果を挙げています。

◇ リアルタイム分析
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「RTmetrics」は、膨大なトラフィックを扱うデータセンター内での解析にも耐え得るように設計・開発された製品で、月間数千万PVを超えるサイトでも安定稼働し、リアルタイムに解析できるため、ページ数が多く複雑な構造の「みんなの株式」サイトにおいても、最短で1時間後には離脱率などのKPIを得ることが可能です。これにより、「企画」→「開発」→「サービスイン」→「検証」→「改善」のサイクルを効率的に実行してコンテンツやサービスの迅速な改善になくてはならない解析ツールとなっています。

◇ カスタム期間設定の集計機能
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「みんなの株式」は、株式取引時間内と時間外、平日と休日では利用者の行動が大幅に異なるため、時間毎の推移と日毎の推移の両面からアクセス解析が必要となります。従来のタグ型ASPサービスでは、時間毎と日毎の推移を同時に集計できないため、時間毎の集計を1カ月分繰り返すことになり、レポート作成に膨大な時間を費やしましたが、「RTmetrics」では、カスタム期間設定の集計機能により、1ヶ月分の時間推移の集計レポートなども非常に短時間で作成できます。

◇ 豊富なAPI機能
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API 機能を活用してPV、UBなどを外部システムと連携し、会員数などのデータベースの内容を付加して、日次のレポートメールとして、営業部門やカスタマーサポート部門など全社員に自動配信し、業務改善に役立てています。

◇ 訪問者傾向を数値化
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サイト内検索ワードや特定のパラメーターを持ったアクセスのセッション数など、任意の項目を自由に集計できる機能(アプリキー機能)を利用できるため、 会員ごとのPV集計をはじめ、特殊な解析要件に柔軟に対応できます。

◇ ビジネスパートナーとの連携
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業務提携しているパートナーに「RTmetrics」のアカウントを提供し、送客情報などデータに基づいた分析が可能な体制を相互に確立することで、協業メリットの拡大や信頼関係の構築にも大きく貢献しています。
「RTmetrics」は、ASP型のように第三者にアクセスデータを渡すことがないので、極めて安全にデータ共有が可能です。

◇ サイトの信頼性向上
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金融系ソーシャルメディアの運営には、サイトの安全性確保も重要となりますが、「RTmetrics」の導入により、多面的なデータの収集と確実な分析を積み重ねることで、一部の悪意ある利用者による複数アカウント取得行為や不正アクセス、有害なクローラーなどの監視・判別にも役立っています。


みんかぶでは、今後、個々の会員ニーズに合わせたOne to One マーケティングも検討中です。現在、すべてのサイト(みんなの株式、みんなの外為、みんなの米国株、みんなのコモディティ、株式経済新聞、みんかぶSHOP)において「RTmetrics」を活用しており、更なる利用者の満足度向上のために、「RTmetrics」を存分に活用して会員を分析し、長期的な関係を維持できるよう様々な施策を企画していく予定です。
また、昨年リリースされたWebアクセスデータと会員情報などの外部データをクロス分析できる「RTmetrics BIQQ」にも期待しています。